私たちはこの10年間、「孤立と路上死」に立ち向かい、野宿労働者〜失業者自身が主体となって取り組める活動を目指して着ました。その中で、彼らが孤立から脱し、仲間同士支えあいながら生き延びて行くために、《パトロール》《炊き出し》《路上の医療相談と福祉相談》《労働相談》などを日常的に展開しています。
 近年、東京都と23区が共同で開設・運営している都内4ヶ所の自立支援センターでは、入所が1回限りであり、入所後2ヶ月以内での「職安を通した常用職」しか認められていません。仮に仕事につけたとしても、孤独の下で「低賃金、無権利、不安定」労働を強いられ、再び野宿状態に戻ってしまう者が大多数です。失業した50歳代が中心の野宿者が路上生活を脱し、就労、自立へ復活するために必要なのは、野宿者、日雇労働者が活用できる「失業対策事業」という足がかりであり、「生活保護」の適正な運用です。そのためには、一般市民レベル、民衆レベルの社会的取り組みが重要だと考えています。
 そこで、私たちは「野宿者-失業者または生活困窮者」と共に、「就労支援」を目的とした「古着販売事業」=”あうん”を立ち上げることにしました。私たちの”あうん”の活動を通して、「命と労働と暮らし」を支え合う「ネットワーク」を地域社会に築いて行きたいと考えます。(
2002年8月)

私たちは、この”あうん”の活動を以下の5本の柱の下で、活動して行きます。

(1)野宿者が主体となり、野宿コミュニティと結びつく仕事作り
(2)野宿者と支援者が対等な関係に立った仕事作り
(3)誰でも参加できる仕事作り
(4)地域に根を張った仕事作り
(5)アジア諸国の下層地域での「仕事おこし」と連帯、協力した仕事作り